| 2025年10月15日(水)鑑賞 イオンシネマ岡崎(スクリーン3 M-12) |
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2025年10月10日(金)公開 / 上映時間:121分 / 製作:2025年(日本) / 配給:東宝
【監督】 奥山由之
【キャスト】
遠野貴樹:松村北斗 / 篠原明里:高畑充希 / 澄田花苗:森七菜 / 遠野貴樹(高校生):青木柚
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水野理紗:木竜麻生 / 遠野貴樹(幼少期):上田悠斗 / 篠原明里(幼少期):白山乃愛
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窪田邦彦:岡部たかし / 酒井直:戸塚純貴 / 柴田治:又吉直樹 / 田村四季子:堀内敬子
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輿水美鳥:宮アあおい / 小川龍一:吉岡秀隆 |
【あらすじ】
孤独を抱えた小学生の貴樹と明里は、互いに手を差し伸べるように心を通わせていくが、卒業と同時に明里は引っ越してしまう。文通で繋がっていた彼らは、中学1年生の冬、栃木・岩舟で再会し、桜の木の下で約束を交わす。しかし、時の流れは彼らを隔てていき・・・ |
【感想】
事前に2007年のアニメ版を観てからこの実写版の「秒速5センチメートル」を観てきました。
アニメの3つの個別の心揺れ動くだけの静かな話を、話を広げて感動的なひとつの物語にうまく作り上げたものだと感心する映画でした。結末はアニメ版とは異なってハッピーエンドの形かなと思ってしまいましたが、そこはアニメ版と同じくちょっと切ない結末でした。しかし、アニメ版と違って貴樹が過去の思いに一区切りをつけて前向きに生きる過程と心の変化が丁寧に感動的に描かれていました。
幼少期の貴樹(上田悠斗)と明里(白山乃愛)のイメージはアニメのままで、微笑ましくてとてもいい感じでしたし、高校生で貴樹(青木柚)に思いを寄せる花苗(森七菜)もとても良い表情を見せてくれて素敵でした。しかし、大人になった明里(高畑充希)は、私の抱く大人の明里のイメージと高畑充希のイメージが最後まで結びつきませんでした。幼少期の明里が大人になったイメージとも合わないかなと思います。個人的には吉岡里帆のイメージに近い感じです。
アニメで感じた、雪の日の別れからなぜ疎遠になってしまったのかという疑問、お互いに好きだったという思いがありながら前向きに生きて結婚している明里の思いへの疑問、それはこの映画でも明確に描くことはしていませんでした。不器用で距離と時間がそうさせた、そんな感じでした。好きだった女性を完全に忘れることができずそれを引きずる男の情けなさと、過去を大切にしながらも現在を強く生きている女性、男女で時の流れの速さや相手を思う気持ちの形が異なるのかもしれません。そんなふたりのすれ違った気持ちが、プラネタリウムでの貴樹が明里との約束の結果を話すシーンでひとつにつながるシーンはジーンときて泣きそうになりました。
好きだという気持ちは、その時に伝えないといけない。花苗の言葉が心に沁みてきますが、それができないから人生であり、ほろ苦くも切ない感情が人を強くするのかもしれません。
この映画は、アニメ版を観てから観ることを私は勧めます。アニメ版の魅力もわかりますし、実写版はアニメ版で見えなかった部分の種明かしや回答がしっかりと描かれているところが魅力です。脚本製作の素晴らしさも感じることができます。とても良い映画でした。 |
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。 |
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