2025年8月21日(木)鑑賞 Prime Video
2025年4月25日(金)公開 / 上映時間:127分 / 製作:2025年(日本) / 配給:日活
【監督】 大九明子
【キャスト】
 小西徹:萩原利久 / 桜田花:河合優実 / さっちゃん:伊東蒼 /
 山根:黒崎煌代 / マスター:安齋肇 / さっちゃんの父:浅香航大 /
 夏歩:松本穂香 / 佐々木:古田新太
【あらすじ】
思い描いていた大学生活とはほど遠い、冴えない毎日を送る小西徹(萩原利久)。 学内唯一の友人・山根や銭湯のバイト仲間・さっちゃんとは、他愛もないことでふざけあう日々。 ある日の授業終わり、お団子頭の桜田花(河合優実)の凛々しい姿に目を奪われた。 思い切って声をかけると、拍子抜けするほど偶然が重なり急速に意気投合する。 会話が尽きない中、「毎日楽しいって思いたい。今日の空が一番好き、って思いたい」と 桜田が何気なく口にした言葉が、小西の胸を刺す。 その言葉は、奇しくも、半年前に亡くなった大好きだった祖母の言葉と同じで、桜田と出会えた喜びにひとり震える。 ようやく自分を取り巻く世界を少しだけ愛せそうになった矢先、運命を変える衝撃の出来事が二人を襲う・・・
【感想】
ジャルジャルの福徳秀介の同名小説が原作の映画です。今年の4月に公開された映画ですが、映画館では観なかったので、Prime Videoで配信されたので観てみました。

小西(萩原利久)と桜田(河合優実)のちょっと変わった個性のふたりの恋愛を描いた良い映画だったと思いますが、話がさっちゃん(伊東蒼)の悲しい犠牲により成り立っているところがちょっと心にざわざわした感じが残る映画でした。さっちゃんの告白シーンが圧巻で、切なさと悲しさが長台詞の告白に滲み出ていて、あまりにも可哀想で「もうやめとき・・・」と言ってあげたくなる切ないシーンでした。それだけでも立場の無いさっちゃんなのに、バイトに来なくなった理由に衝撃・・・、そして桜田とさっちゃんの関係にも驚き・・・そのふたつでさらにさっちゃんの立場や思いは踏みにじられた感じがしてしまい、そこで観る側のさっちゃんへの感情が大きくなってしまいます。

さっちゃんの悲劇によって、意気投合して良い関係になっていた小西と桜田の間に溝ができ、そしてさっちゃんの家に行った小西の前に現れた桜田、そこで今度はさっちゃんをきっかけに小西は桜田に告白をするという流れ・・・あまりにもふたりはさっちゃんに対して身勝手に思えて、さっちゃんのことが余計に不憫に感じます。

桜田が父のことを語るシーンや、小西が桜田に告白するシーンは、ホロっとしてしまう感情の高まりも感じますが、その感動の背景にはさっちゃんの存在がありきなので、小西と桜田には感情移入することはできませんでした。小西のキャラクターについても、桜田が待ち合わせに来なかったために妄想で桜田を嫌な人間に仕立てたり、そのせいでたった一人の親友の山根(黒崎煌代)に変な態度を取るし、さっちゃんの家で犬のマネをする必要があるのかとか、理解できない行動が小西への拒否反応につながります。

小西と桜田は悪い人間ではなく、むしろ純粋なのかもと思いますし、ふたりの関係だけを見ていると価値観も共感できるところがあっていいふたりではあるのですが、孤独を好むがゆえにさっちゃんをはじめとするまわりの人に対する行動が気になってしまうところがあって共感できない部分を感じてしまうのが残念でした。
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。