| 2025年9月16日(火)開始 2025年9月22日(月)読了 |
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作品情報
| タイトル |
全能のカミナ |
| 著者 |
喜多喜久 |
| シリーズ |
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| 初刊出版社 |
ハーパーコリンズ・ジャパン |
| レーベル |
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| 初刊発行日 |
2025年7月15日 |
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書籍情報
| 出版社 |
ハーパーコリンズ・ジャパン |
| レーベル |
ハーパーBOOKS+文庫 き-1-1 |
| 判型/ページ数 |
文庫判/304ページ |
| 初版発行日 |
2025年7月15日 |
| 版数 |
第1刷 |
| 発行日 |
2025年7月15日 |
| 定価(本体) |
745円 |
| 購入日 |
2025年8月19日 |
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【あらすじ】
その日僕・阿川貴弘は、大学の図書館で風変わりな少女山本カミナと出会った――彼女は高校時代に雷に打たれて以来全能の力≠ェ自分に芽生えたと信じ込んでいるらしい。退屈な毎日を過ごしていた僕はカミナに興味を持ち、その日から行動をともにするように。一方、僕たちの通う大学周辺では大学生を狙う連続殺人が横行していた。被害者の腕には稲妻のような形の傷が刻まれていた。 |
【感想】
面白そうなあらすじだったので買って読んでみました。
途中までは「全能のカミナ」がどういう力を使って物語が面白くなるのかという期待で読み進めたのですが、いくら読んでもカミナの能力が連続殺人事件に解決に有効に働きません。それよりも、退屈しのぎにカミナに近づいて、全能のカミナが本物なのか、何か刺激的な出来事に遭遇できるかという「僕」の思いばかりが前面に出る物語で、思っていた面白さとは異なっていました。
全能のカミナの魅力が描かれないのであれば、周辺で起きている連続殺人事件の謎解きが次の魅力になるのですが、その謎も、「僕」の行動や気持ちが不穏なところから、まさか主人公の「僕」が犯人ではないかという思いがだんだんと膨らんでいき、結局その通りの結末という、なんとも面白味が無くて書き手が犯人というずるい作品でした。きちんと結末が知りたいという気持ちと、文章が退屈ではないので最後まで読み切りましたが、小説としては期待外れのがっかり感を感じる作品であり、魅力を感じるものではありませんでした。「二度読み必至サスペンス」と書かれていますが、意外性がないので二度読みしたいとは思いません。犯人の動機や心情も薄くて共感できませんし、連続殺人事件とカミナとの話のつながりが乏しいですし、終わり方も犯人逃亡のままで今後に含みを持たせているようですが、なんか釈然としない作品でした。
それと、カミナが全能の力を確認するためという話に乗せられて、配信動画に名前や顔出しで出るというのも、自分の異質さが世間に晒されることになるのにあまりにも無防備。そういうところから、カミナのキャラクターが軽く浅はかなので、有能な人物に感じられません。全能のカミナという人物のキャラクター設定が作者と読者のイメージと合っていないような気がしました。
面白くなるかも・・・と思いながら読み進めた結果、なんとなく消化不良で終わってしまう作品でした。 |
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。 |
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