2024年7月1日(月)開始 2024年7月3日(水)読了
作品情報
タイトル 余命一年と宣告された僕が、
余命半年の君と出会った話
著者 森田碧
シリーズ
初刊出版社 ポプラ社
レーベル ポプラ文庫ピュアフル 305
初刊発行日 2021年1月5日
書籍情報
出版社 ポプラ社
レーベル ポプラ文庫ピュアフル 305
判型/ページ数 文庫判/300ページ
初版発行日 2021年1月5日
版数 第23刷
発行日 2024年5月15日
定価(本体) 660円
購入日 2024年7月1日
Netflixで6月27日から映画配信ということを聞いて、映画を観る前に原作小説を読んでおこうと思って急遽買って読みました。

心臓病で余命一年を宣告され生きる気力を無くしていた高校生の早坂秋人は、通院先の病院で、絵を描く同年代の少女、桜井春奈と出会います。春奈もまた重病で余命半年と言われており、そのことを秋人に告げます。ふたりはお互い話をし恋をすることで生きる希望を見出していくというストーリーです。

なんなんでしょうね、この小説は。秋人によって春奈と綾香が仲直りするあたりから、最後まで涙ボロボロの内容でした。クリニックで娘の診察を待つ間にも読んでいたのですが、涙があふれてくるので読むのを中断したほどです。設定自体、泣かせる設定ではあるのですが、それ以上に登場人物が、優しくて穏やかで純粋で健気で純朴で、とても魅力的なのです。好きな人や友人のために、自分のできることを精一杯やって、それによって日々が価値あるものに変化し、自分だけではなく相手も生きる力を得る、そういう生き方の素晴らしさをあらためて感じさせてくれました。それは余命に関係なく、後悔しない生き方はどういう生き方なのかを考えさせてくれる内容でした。この作品では、登場人物も相手の思いやりに対してや、できなかったことに対する後悔などで号泣する場面が何度もあります。私はそういう場面では一緒に号泣してしまうほど、私の心は登場人物に重なってしまっていたのだと思います。文章も冗長的なところはまったくなくてテンポよく進み、それでいてそれぞれの感情がとてもよく伝わる気持ちの良い文章でした。

小説を読んでこんなに涙が流れたのは久しぶりです。映像に引きずられることなく、小説は文字で表現された世界で楽しみましたが、Netflix映画ではどういう世界を表現してくれるのか、どう感動させてくれるのかとても楽しみです。
上記はあくまで私の主観です。あとで自分がその時にどう思ったかを忘れないための記録であり、作品の評価ではありません。
また、ネタバレの記述もありますので、ご注意ください。